無印将望語り




・無印


もう大分前にプレイしたんで忘れましたが切なかったです。
長いんでやり直す気にはなれませんが切なかった。
一度目と二度目で、将臣と初めて対峙したときの反応が違うんですよね。
やっぱ望美が歴史を改変してるから、その辺が微妙に変わってるのかな?
源氏の神子だとうすうす気づいているのと、全く気づいていないバージョンの2種でしたが。
一度目の、動揺する将臣にはちょっと萌えてしまいました。珍しいから。
最後、南へ逃げるわけですが(十六夜記の冒頭で、平家が落ち延びて集落作ってる話があったので、
それ知ってて行ったんでしょうね)
なぜにあんなトロピカルなとこなんだ。沖縄?せいぜい九州くらいだと思ってた。

にしても、一人だけEDがやたら長かった。みんな総出演です。
シナリオも、ひょっとして最長かもしれないですね。なんだかかなりやってました。

あ、そういえば序盤、2章のはやい段階、突然朔に「将臣殿好きなんでしょ?」
みたいなこといわれるんですよね。初回びっくりした(笑)
「いや、さっき会ったばっかだし知らねーよ!」が本音でしたね。
だけど
<そうだよ・双子みたいなもんだよ・兄妹みたいなもんだよ>
が用意された選択肢。
もう「知らねーよ!」というしかありません。大体んな話してないじゃないか!(一周目)
(「そうだよ」系を選ぶと、「やっぱりね」みたいなのが返ってきます。他は驚かれる)
もっと将臣とのイベント増やせばよかったのに。なんというか、将臣シナリオは、
プレイヤー置いてきぼりのとこが多い。
開始〜夢逢瀬直後から二人の関係性が分かるのは、

・まずOPアニメから二人きりでクリスマスの買出し相談。
・時空の濁流の中、望美に手を伸ばそうとする将臣(……譲は?)
・デフォルトで望美が好きな譲に、将臣の夢を見たというとむっとされる
 そして、相手が思っているから夢に出るという話をされる
→とにかく二人は非常に仲が良い。兄と両思いだと思い込むくらいには。(譲ルートではそれがよく出てきますね…滝とかもう切ない)

ゲーム開始前から、最も親密な二人であったわけでしょうが(譲よりは親密なんでしょう、なんとなく)
その親密さの元である過去をプレイヤーは知らないから、どんな顔でどんな会話してんのかが分からない。
朔が惚れてるんだろとかいうんだから、よほど嬉しそうな顔してるんでしょうが、望美さんは。

ネオロマとしてみると、彼のルートは一番駄目なんだと思います。
全ルート中、プレイヤーを最も排除していて、ノベルゲーに限りなく近いシナリオになっている。
将臣ルートの流れをみると、他ルートではみんなどっちかが告白してたり、色恋ぽい行動してるのに、将臣ルートはそれがないんですよね。

お互いが敵だと知って、会って、昔話をする。
海へと二人で見に行っていて、江ノ電に乗り遅れてしまったね、と懐かしく話す。
→離れたくないけど離れなきゃと自然に抱き合いスチル
この間に思いを交わす場面がない。
なぜならば『そんなことしなくても、ゲームシナリオ前から既に関係性が出来上がってるから』ではないでしょうか。
用は、後にやることといえば『お互いを求めなきゃ状況下に身をおき、相手を必要だと認識する場面』だけ。
なのです。友人以上恋人未満設定が既に出来上がってるが故ですか。

まあだからこそ、私は将臣ルートに萌えたのかも知れません。
他で二次創作しろといわれても、望美があんま決まってない感じがしてやりにくいんですよね。





十六夜記につづく〜